消臭シリケート

エコハイテクコーポレーションの
「消臭シリケート」
どんな素材で
どんな効果があるのか
詳しくご紹介します

消臭シリケートとは

多孔質構造による物理吸着 水酸基による化学吸着 両方の特徴を合わせもった 天然由来の吸着素材

消臭シリケートは、河川で運ばれた土砂・泥土等の自然由来の原料を加工して作られた、 生物にとって安全性の高い再資源化物です

飲用水を供給するために浄水場で発生する泥を有効活用資材として再利用できないかと研究を重ね、 「塗り壁材・消臭剤」としていわき産学官産業創出モデル事業により技術開発を行い実用化しました。

消臭シリケートは、ケイ素化合物を主体とした粘土鉱物結晶で、 微細な空孔を多数持ち空気中の化学物質を吸着します。

加えて構造中に水酸基を持つことで、 とらえた物質を離さずに長期間強力な吸着効果を発揮します。

酢酸アンモニアなどといった悪臭の原因物質の他、 シックハウス症候群を引き起こすホルムアルデヒドなどの VOC (揮発性有機化合物)の吸着性に優れます。

吸着脱臭剤(据え置き/塗り壁材)として、様々な場面で使用できます。

また、複雑な微細構造を持つ消臭シリケートは、微生物の担体として機能することから、 脱臭剤としての用途のみならず、

水質浄化発酵促進土壌改良

など様々な分野に応用が可能な汎用性の高い素材です。

化学物質吸着効果

消臭シリケートは、悪臭の原因物質である

など、 様々な「臭い」の原因物質を吸着可能です。 加えて、

などのシックハウス症候群の原因となる揮発性有機化合物 (VOC) も吸着します。

活性炭や珪藻土などの、脱臭に用いられる素材と比較しても高い吸着性能を持ちます。

アンモニア吸着性能 (活性炭比)
アンモニア吸着性能 (珪藻土比)
酢酸吸着性能 (珪藻土比)
ホルムアルデヒド吸着性能 (珪藻土比)
硫化水素吸着性能
二酸化硫黄吸着性能

一方で、水溶性でない「香り」は吸着しません。

例えば、室内でアロマオイルなどを使用してもそれらの香りは脱臭しませんし、 芳香剤によって消臭効果が妨げられることもありません。

また、「消臭シリケート」自体には臭い・香りはありません。 芳香のある消臭剤が苦手な方でも、安心してお使い頂けます。

水質浄化・発酵促進での利用

一般に微細な多孔質構造は微生物の担体となり、その働きを促進します。

「消臭シリケート」は、多孔質構造に加えて、 微生物の活動を妨げる物質(硫化物等)を吸着・固定するため、 その効果をさらに高めることができます。

水質浄化効果

浄化槽への添加では、浄化期間の低減や悪臭・残渣の減少が期待できます。

水質浄化事例 (合併浄化槽への添加)
無添加状態との比較(画像右が無添加)

生き物の棲む、池や水槽などでも使用することが可能です。 消臭シリケートは微生物の担体として機能するのみであり、 微生物そのものや薬剤を含みません。 また、成分が溶け出すこともありません。 既存の環境を壊すことなく、水質浄化を行うことができます。

発酵促進効果

たい肥発酵時に混交した場合、好気発酵・嫌気発酵を問わず、多孔質性と硫化物の吸着により発酵促進効果が得られます。

バイオガス発電などのメタン発酵ではメタン生成量の増加が見込めます。 また、硫化物の吸着は金属の劣化を防ぐため、副次的に周辺設備の延命にもつながると考えられます。

豚舎排水(糞尿)のメタン発酵時に消臭シリケートを混ぜた場合、 悪臭気体であり発酵を阻害する硫化水素の抑制と、 メタン生成量の増加が見られました。

硫化水素発生の抑制
(豚舎排水のメタン発酵)
メタン生成量の増加
(豚舎排水のメタン発酵)

また、鶏糞での実験においても、適した量の消臭シリケートを添加することで、 同様の結果を得られています。

実験: 鶏糞と蒸留水の混合物 6.32 mL 、および硫酸塩を添加したもの、それぞれを 30 ℃で発酵。

硫化水素発生の抑制
(鶏糞に対する実験)
メタン生成量の増加
(鶏糞に対する実験)

発酵に用いられた後の消臭シリケートには、 吸着した窒素化合物や硫黄化合物が含まれています。 これらは肥料や土壌改良剤として用いることが可能です。

その他の情報

消臭シリケートについて、ご質問やご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。